ファクタリングでの現金化の日数と期間の目安

ファクタリングは迅速な資金調達が可能と聞いたけれども、実際にどれくらいの日数・期間がかかるのか?と疑問を持つ会社経営者の方は多いです。

  • 本当に即日での現金化が可能なのか?
  • その他の資金調達方法との日数比較

などにも触れながら内容を確認していきたいと思います。

 

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ファクタリングでの現金化の日数と期間の目安

ファクタリングがその他の資金調達方法と比べて必要日数が大幅に短縮できるのは事実です。

しかしファクタリングには2社間取引と3社間取引の違いがありますし、買取を希望する売掛金の金額によっても審査にかかる日数が変動してきます。

それぞれどれくらいの日数・期間が必要となるのか確認していきます。

2社間ファクタリングの場合

2社間取引とも呼ばれる2社間ファクタリング。

売掛先であるあなたの取引先に通知をしない、つまり債権譲渡の事実を内緒で進める方法になります。

2社間ファクタリングであれば最短即日~3日間程度の日数での現金化が可能と言われています。

これは売掛先からの同意を必要としないことが可能にしており、即日での資金調達をしようと思った場合には2社間ファクタリングを選ぶことになります。

 

3社間ファクタリングの場合

3社間ファクタリングでは即日~1週間程度の期間での資金調達が可能とされています。

2社間とは対照的に、売掛先企業に対して通知をし、かつ承諾を得るのが3社間ファクタリングです。

不可能とは言い切れないため即日としていますが、通常即日での資金調達は非常に困難です。

なにぶん相手方がいることですので、取引先とのスケジュール調整などに時間がかかれば1週間以上かかることも考えられ、その辺りも考慮する必要があります。

 

高額の売掛金の売却の場合

2社間・3社間での違いもさることながら、買取を希望する売掛金の売却金額が高額な場合は時間が掛かる場合があります。

ファクタリングでは数百万から数億まで幅広い売掛金の買取が行われていますが、数千万円や億といった高額取引の場合にはファクタリング事業者も審査に慎重になる傾向があります。

特にメガバンク系列のファクタリング事業者では審査が厳しい傾向にあるとされています。

そのため必要書類も増えたりするなど、日数としても2週間~3週間程度の期間がかかることもあるようです。

 

ファクタリングでの即日現金化の可能性

ファクタリングにおける即日現金化の可能性については既にある程度触れてしまいましたが、もう一度まとめておきましょう。

即日での資金調達を希望する場合には、必要書類を全て揃えた状態で審査を短時間で通過する必要があります。

そのため、取引先の同意を得る必要がある3社間ファクタリングではほぼ不可能と言うことができます。

ファクタリング事業者においても、即日の資金調達が必要な場合は2社間ファクタリングを利用するようにと進めています。

即日での現金調達に関しては詳しくはこちらをご覧いただけたらと思います。

ファクタリングで即日現金を手にする方法とは?

 

その他の資金調達方法との比較

資金調達を検討されている会社経営者にとって、ファクタリングは一つの手段でしかありません。

事業資金の調達には様々な選択肢がありますので、それらとの比較をしてファクタリングが御社にとって本当に有効なのかを確認しましょう。

銀行融資

銀行融資で資金調達を図る場合、少なくとも一ヶ月は必要だと言われていますね。

融資(貸し付け)という性質上、銀行としては融資先企業がきちんと返済することができるのかを審査します。

確実な返済能力があるかどうかの判断には時間がかかりますので、迅速な融資は期待できないというデメリットがある反面、金利が低いなどのメリットがあります。

銀行融資を検討する際には資金調達までの期間だけでなく、現在の経営状態で審査が通る可能性があるのか、不動産などの担保が用意できるの等が最も大きな判断基準になることでしょう。

 

公的融資(日本政策金融公庫など)

公的融資には大きく分けて

  • 国が運営する政府系公的融資
  • 都道府県が運営する制度融資

があります。

ここでは知名度の高い日本政策金融公庫を例に話します。

MEMO
国民生活金融公庫と、中小企業金融公庫、国際協力銀行などが統合して日本政策金融公庫となりました。

国金(こっきん)とも呼ばれるこの公的融資を利用した場合、審査で1週間から2週間、実際に資金が手に入るまでには3週間ぐらいが目安としてかかるとされています。

銀行融資に比べて金利の利率が低いことと若干審査が甘いというのがメリットではありますが、1週間以内での迅速な資金調達は難しいといえるでしょう。

 

ビジネスローン(事業者ローン)

ビジネスローンとは法人や個人事業主のみを対象とする専門ローンのことを指し、ノンバンク系の金融機関が多く無担保ローンとして貸し付けが行われています。

審査から融資までの時間が短いことが特徴のビジネスローンですので、大抵の場合ですと3日間から5日間程度で融資が可能だと言われています。

銀行融資と違い、第三者を保証人と立てたり、不動産などの担保を用意する必要もなく、迅速な資金調達ができるのが特徴です。

デメリットは金利が高いことに加えて、負債となることでしょうか。

ビジネスローンに限らず融資を受ける場合、会計記帳時に「借入金」として計上されます。

財務諸表の一つである貸借対照表上で負債が増えることとなり、将来の銀行融資などに対して影響を与える可能性も否めません

ファクタリングの場合は売掛金の売却により「資産」として計上されますので、バランスシートに影響を与えないいわゆる「オフバランス」として貸借対照表を軽くすることができます

 

売掛債権担保融資(ABL)

ファクタリングに似た資金調達方法で売掛債権担保融資があります。

売掛債権担保融資はAsset Based Lending(アセット・ベースド・レンディング)とも呼ばれる流動資産を担保とする融資です。

売掛債権を売却するファクタリングに比べて、売掛債権を担保としてお金を借りるという違いがあります。

最も大きな違いは融資であること

融資のため審査に時間がかかることもあり、ノンバンク系なら1週間程度とのことですが、信用保証協会の保証制度活用に長ければ1ヵ月かかることもあるそうです。

 

まとめ

如何でしたでしょうか。ファクタリングの資金調達までの期間は

  • 最短即日での資金調達ができる
  • 2社間なら即日~3日間程度
  • 3社間なら3日~1週間程度

ファクタリングの強みは何と言ってもこのスピーディーなところにあります。

企業の事業資金調達には様々な方法があり、どれも一長一短でメリットがあればデメリットもあります。

ファクタリングにおいても2社間ファクタリングでは手数料が高くなりますので、使いどころが肝心ですね。

御社の置かれた状況とどれくらいの期間の猶予が残されているのかを照らし合わせてベストな方法を選択されるとよいかと思います。