ファクタリングが有効な5つの業種

ファクタリングの利用を検討していて気になることと言えば...

  • 自分の業種で利用している会社はあるのか
  • どんな業種が主に利用しているのか

この様に、一体どんな業種の会社が利用しているのだろうと気になっている会社経営者の方もいるのではないかと思います。

一般的にファクタリングでは御社の業種や売掛債権の種類を問わず利用することができます。

その中でもファクタリング利用が有効な業種として代表的なものに以下があります。

  • 建設業
  • 人材派遣業
  • 卸売・小売業
  • 医療業界
  • 介護事業

ファクタリングという仕組みが最も効果を発揮するのは以下の場合です。

  • 売上はあるが入金予定が遠すぎる
  • 月々の支払いがあり入金を待っていられない
  • ビジネスチャンスなのに手元資金が足りない

つまりキャッシュフロー経営が上手く行ってない場合ということができます。

これらの業種の名前が挙がる理由は、その支払いサイクルの長さや、人件費や設備費用での資金ショートが発生しやすい業種であることに起因します。

また、突然訪れたビジネスチャンスを逃さないために突発的な資金調達の必要性が生じることもあります。

彼らは一時的な資金ショートを乗り越えることで経営状況を整えるのにファクタリング制度を上手く利用しています。

 

ファクタリングが有効な5つの業種

それでは一つ一つ解説をしていきます。

気になる業種に関する情報だけをご覧になりたい方は上記の業種名をクリックしていただけたら該当の箇所にジャンプします。

  • 建設業
  • 人材派遣業
  • 卸売・小売業
  • 医療業界
  • 介護事業

 

建設業

ファクタリングを利用している業種の中では建設業が圧倒的に多いとされています。

全体の実に3割にも及ぶ利用率というその背景を確認しましょう。

建設業がファクタリングに有効な理由

建設業界の工事代金は公共事業の受注も多く、売掛金の中でも信頼性が高いとされています。

ファクタリングを利用しやすいこともさることながら、業界の構造上、一時的な資金不足に陥りやすいことが挙げられます。

建設業界では公共工事などの大型の受注案件が多い一方で、実際の作業者は細かく細分化された下請け・孫請け業者が担っています

下請け業者への依頼時には資金の先出しが必要になったり材料調達費用がかさむ等が問題があります。

また支払いサイクルが長くなりがちなのも建設業界の特徴ですね。

建設業の強み

先ほども触れましたが、長期的・継続的に信頼性の高い売掛金が発生する工事代金はファクタリング事業者にとっても比較的安全に買い取ることができるというメリットがあります。

そのため、手数料の交渉もスムーズで高額での売掛金売却ができる可能性が高いです。

銀行融資を受けることができる企業であっても、早急に資金調達する必要が出る場合にはファクタリングを利用することで、融資との併用も実施されているようです。

 

人材派遣業

人材派遣業もファクタリングが有効と言われている業種の一つです。

人材派遣業がファクタリングに有効な理由

人材派遣業は在庫を抱えたり設備コストが大きく発生する業界ではないものの、人件費が毎月発生するのに対して売掛金の入金サイクルはそれよりも先であることが通常

特に昨今増加しているのがIT・エンジニア系の人材派遣。

SE(システムエンジニア)やプログラマーと呼ばれるIT系の派遣業の場合、プロジェクトが完了しても納品物の検収作業に時間がかかり、すぐに支払いがなされないケースもあるようです。

それでも人件費(スタッフの給料)は毎月支払わなければならないため、安定的に仕事を受注できていても資金ショートしてしまうという構図です。

このような人材派遣業においては、瞬間的に資金調達ができるファクタリングは経営をスムーズに行うために非常に有効な手段の一つとされています。

 

卸売・小売業

キャッシュフローが不足しやすい卸売・小売業もファクタリングが有効な業種の一つです。

卸売・小売業界がファクタリングに有効な理由

これらの販売業の中でもよく名前が挙がるのがアパレル業界です。

アパレル業界ではその年の流行りや季節要因によって売れ行きが大きく左右され、かつトレンドに合わせた急な生産を余儀なくされることもあります。

もともと在庫管理が大変な業種で、キャッシュフローが不足気味になりやすいとされていることもあり、一時的に資金が足りなくなることがあるようです。

迅速な資金調達が必要な状況に追い込まれるという意味ではファクタリング制度と非常に相性の良い業種であるということができるでしょう。

 

医療業界

病院や歯医者などの医療機関でファクタリングを利用しているところは多く、また有効な業種の一つです。

医療業界には以下の特徴があります。

  • 入金サイクルが遠い
  • 保有する売掛債権の信頼性が高い

売掛債権の信頼性が高いということは、ファクタリング事業者にとって安全材料となりますので手数料の上でも有利となり、実際に医療・介護業界では手数料水準は非常に低くなっています。

医療業界の利用が多い背景

患者が医療機関にかかった場合、健康保険制度の存在によって患者自身からは3割しか支払われません。

残りの7割は

  • 国民健康保険団体連合会
  • 社会保険診療報酬支払基金

へと請求をすることになるわけですが、この支払いサイクルは通常2ヶ月近くかかるとも言われ、毎月の従業員給料や設備費用・維持費などで資金ショートを起こす病院・クリニックも多いようです。

医療業界がファクタリングに有効な理由

実はファクタリング業界では、医療機関向けの「医療報酬債権ファクタリング」という言葉が存在します。

医療機関の場合にはその他の一般企業が持つ売掛金とは性質が異なるためです。

一般企業に対する売掛金とは異なり、健康保険は日本が国レベルで実施している制度です。

医療報酬債権の債務者は、市区町村などの地方公共団体であったり、特別民間法人であったりとその支払いが焦げ付く心配がありません

また、医療債権の場合の大きな特徴として、手数料が低く設定される3社間ファクタリングを選択できるということも挙げられます。

取引先が一般企業の場合には「この会社との取引は心配だから控えよう」と思われる可能性を加味して2社間ファクタリングを選択することができない会社も多いですが、医療機関の場合は事情が異なります。

国保や社保に対しては問題なく債権譲渡通知が出来るため3社間ファクタリングを利用するケースが多いとされています。

ですので、医療報酬債権ファクタリングでは手数料が相当低い状態でファクタリングを利用できるとされています。

 

介護事業

介護サービス事業者もファクタリング利用が多く、また利用するに当たって有効な業種とされています。

介護業界がファクタリングに有効な理由

お年寄りの増加によって介護サービスの重要性が益々増加している日本ですが、介護業界もまた資金ショートを起こしやすい業種のようです。

介護保険制度では、原則として利用者の負担は1割となっており、残りの9割は保険料として市区町村へ請求することになります。

そのためキャッシュフローが不足する傾向にあり、従業員の給与を支払うためにファクタリングを利用するなどのケースが見られます。

税金の滞納をして銀行融資が利用できない状態の介護施設もあるようで今後も介護業界でのファクタリング利用は増えていくのではないかと思われます。

介護事業に関しても医療機関と同じで医療報酬債権ファクタリングとして手数料が非常に少ないファクタリング利用ができるのが特徴です。

 

まとめ:ファクタリングが有効な5つの業種

それでは最後におさらいしてみたいと思います。

ファクタリングが有効な業種には以下の5つがありました。

  • 建設業
  • 人材派遣業
  • 卸売・小売業
  • 医療業界
  • 介護事業

主な特徴は

  1. 売掛金の支払いサイクルが長いこと
  2. 人件費や設備費用での資金ショートが発生しやすい

でしたね。

今回ご紹介した5業種はあくまで代表的なものであって、上記に名前の挙がった業種以外からも多く利用されています。

更に経済産業省の後押しも加わりつつあるファクタリング制度。今後も益々多くの業種へと広がることは間違いないでしょう。