ビジネスを始めたものの、資金ショートを起こしかけている．．．
個人事業ということで銀行融資は難しいし、スピーディーに現金調達できないものか．．．
そんな風にお悩みの個人事業主の方にとって、ファクタリングは有効な手段の一つです。
個人事業主でもファクタリングは利用できるのか？
という問いに対しては結論「利用できる」のですが、やはり法人と比べて審査が通りにくいこともしばしば。
個人事業主の場合に何が問題となり、どうすればファクタリングで資金調達を成功させられるのかを確認してみましょう。
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個人事業主でもファクタリングは利用できる
ファクタリングは個人事業主でも利用できます。
事業を始められて間もない方は勿論ですが、そうでなくても個人事業主に対する銀行融資の審査は厳しいものです。
審査が厳しくなる原因は、法人に対して個人事業主の信頼性が劣るからということなのですが、そもそもの根本原因は別にあります。
それは銀行融資を始めとする融資・貸し付けというのは個人事業主であるあなたの信用度・事業の成長性・回収可能性を判断しているからです。
ファクタリングでは、この審査対象が異なるので個人事業主であっても利用しやすいんです。
ファクタリングの審査
ファクタリングは融資・貸し付けではなく売掛金という権利を買い取る行為ですので、ファクタリングの審査では、個人事業主ご本人ではなく、あなたの持つ売掛債権に着目します。
もちろん個人事業主であるあなたの誠実性や使用目的なども審査対象とはなりますが、重要度の比率が全然違うわけです。
そもそも既に発生している売掛債権を売買対象としているので、あなたの事業の成長性よりも売掛先が倒産しないか、ちゃんと支払われるのかが重要となるんですね。
ただし、そうは言ってもやはり株式会社などの法人に比べて審査が厳しいことは否めません。
ファクタリングと個人事業主の実際のところを見ていきましょう。
ファクタリング審査に落ちるケースも
ファクタリング事業者のホームページを見ると「よくある質問」として
個人事業主なのですがファクタリングを利用できますか？
という質問があります。
これに対する業者の回答は「個人事業主でも問題なくファクタリングができます！」と書いてあるところがほとんどだと思います。
確かに個人事業主でもファクタリングが利用できることは間違いないのですが、とはいうものの、ふたを開けてみたら中々審査に通らないというケースもあります。
その理由はというと
- 売掛債権（売掛金）の金額が少ない
- 売掛先の信用が弱い
という2点が挙げられますので一つずつ内容を確認しましょう。
売掛債権（売掛金）の金額が少ない
個人事業主は法人と比べて売掛金の規模が少ないことがネックになります。というのも、ファクタリングでは一般的に数百万規模の売掛金が対象とされるからです。
ファクタリングでは業者が手数料を取ることはご存知かと思いますが、業者側が利益を出すためには買取対象の売掛金は大きければ大きいほどほど良いです。
手数料は売買対象となる売掛金の金額の何パーセントという算出方法となりますので、あまりにも売掛金の金額が小さいと業者としても利益が出しにくいんですね。
また、この手数料のパーセンテージは売掛債権の金額によっても変動します。
一般的に売掛金額が大きければ大きいほど手数料のパーセンテージは低くなると言われています。ですので売掛金が小さいことで手数料が高くなることが懸念されます。
利用者である個人事業主の観点からしても「手数料が少し高いな．．．」と感じることがあるでしょうから、業者選びには慎重になる必要があります。
最近では少額対応してくれるファクタリング事業者も増えており、100万円以下の金額の売掛金を専門に買い取っている業者もあります。
売掛先の信用が弱い
売掛先、つまりあなたの取引先がファクタリングの審査で最も重要なファクター（要因）となることは既にお伝えしている通りです。
ファクタリングの利用者が個人であっても、売掛先企業が大手だったり上場企業であれば問題ありません。
大手でなくとも、財務状況に問題のない優良な中小企業であればファクタリングが利用できる可能性は高いです。
しかし、個人事業主の場合には取引先も零細企業であることもありますよね。
その場合には個人事業主だからというよりは、売掛金の回収リスクからファクタリング利用を拒否される可能性も出てきます。
ちなみに、あなたは個人事業主でも問題ないですが、売掛先が個人事業主である場合には基本ファクタリングは利用できませんので注意してください。
個人事業主がファクタリングを利用しやすい場合
先ほど書いたことの裏返しになりますが、
- ある程度まとまった金額の売掛債権がある場合
- リスクの少ない優良債権がある場合
こういった場合には個人事業主であってもファクタリングを利用しやすいと言えるでしょう。
ある程度まとまった金額の売掛債権がある場合
個人事業主がファクタリング利用を断られる場合には、個人事業主であることそれ自体が問題なわけではありません。
個人事業という性質上の問題で売掛金が小さくなってしまうことがネックであるだけですので、少し大きめの金額の売掛債権を売却することができるのであればそちらを利用するといいでしょう。
この話を聞いて
うちは取引規模が本当に小さいから金額の大きい売掛金なんてない．．．ファクタリングは使えないのか．．．
と思ってしまったかもしれません。
しかし、これはあくまで一般的にファクタリングを利用しやすいだけですので、売掛金が小さいからと言って諦める必要はありません。
その場合には少額から対応しているファクタリング事業者を利用するようにしてみてください。
リスクの少ない優良債権がある場合
こちらも上と同様ですが、個人事業の場合には、相手方企業も零細企業であることが多いというのが審査に通らない理由となっているわけです。
実際のところあなたが個人事業主だからというのは関係なく、取引先が信頼に値する企業であればファクタリング事業者も前向きに考えてくれる可能性が高いです。
また、リスクが少ないかどうかは過去の取引履歴とも関連してきます。
今回初めて取引をするような会社との売掛金は、信頼性が低いですが、これまでに継続した取引があり、支払遅延が発生していない過去の入金が確認できる売掛金なら信用に値するでしょう。
どうしてもそういった売掛先がない場合には、多少手数料が高くなる可能性はありますが、少額専門の事業者を利用してみると良いかと思います。
先ほど、取引先が個人事業主である場合には原則ファクタリング利用が不可能ということをお伝えしましたが、場合によっては対応可能という柔軟な事業者もいますので。
まとめ：個人事業主のファクタリング利用
個人事業主のファクタリング利用に関しては
- 個人事業主でも利用できる
- 法人と比べて審査に通らない可能性がある
- 個人事業主であることよりも、売掛金の性質が問題
- 売掛債権の金額は大きい方がよい
- 売掛債権の信頼性が重要
こういった内容を見てきました。
これに加えて、最後は面談での印象が大事とも考えられます。
結局ビジネスは最終的には人と人との信頼関係によるところも大きく、ファクタリングにおいても担当者に信用してもらうことは重要なことです。
面談担当の方に如何にあなたの誠実性を見せるかというところがポイントになることは覚えておかれるとよいかと思います。
