ファクタリング取引で絶対に避けなければいけないこと。それは...
悪徳業者に騙されて会社倒産危機に陥ること
ファクタリング業者は現在100社を超えているようですが、本当に信頼できる業者は2割~3割といったところです。
資金繰りが既に厳しい状況にある場合で更に悪徳業者に捕まってしまった場合には目も当てられません。
ファクタリングは日本でも昔から存在こそしていましたが知名度は低く、有名になりだしたのはここ数年。
情報がまだ少ないので分からないことも多いかもしれませんが、優良業者の見分け方をしっかり学んでおきましょう。
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ファクタリング業者を取り巻く現状
残念ながら、ファクタリング業者の中には良からぬ輩も多く混ざりこんでいるのが現状です。
優良なファクタリング業者の傍らで暴利をむさぼる輩として闇金業者がファクタリング業界に参入して来ていると聞いたことがあるかもしれません。
過去には逮捕事例も
事実、過去には何件かファクタリング業者を名乗って実際には高利貸しを行っていた業者が摘発・逮捕されたケースが存在します。
売掛債権の売却・買取という性質上、ファクタリングは貸金業法には抵触しないとされており、貸金業としての登録も必要ないためにとても優良企業とは呼べない者たちが多く存在するのです。
闇金業者には絶対に関わってはいけない
闇金業者の手口は非常に巧妙で、あなたの会社の骨の髄までしゃぶりつくしてしまうような卑劣な行為を行ってきます。
非常に困った状況にいる経営者に対して優しい口調・甘いセリフで近寄ってくるから余計にたちが悪いです。
そんな闇金業者が営むファクタリング業者には絶対に関わってはいけません。
事業資金調達で会社経営の立て直しどころか、倒産まで追いつめられることは必至です。
優良ファクタリング業者の選び方のポイント
それでは優良なファクタリング業者の選び方のポイントを見ていきましょう。
優良業者の選び方は言ってみれば悪徳業者の特徴の裏返しでもあるのですが、それ以外にもポイントが多々ありますので細かく解説していきます。
優良業者選びのポイント①:手数料が安すぎず高すぎない
手数料が少しでも安い業者と契約したい...
ファクタリングを利用する企業の経営者からしてみれば、手数料の額が少しでも安いほうが好ましいのは言うまでもありません。
調達できる資金の額を多くするための最大のネックが手数料ですからね。
例えば40%のような高額手数料を取るような場合は悪徳業者であることを疑ったほうがよいことは確実ですが、実は手数料が安すぎるのも不安が残ります。
というのも、異様に安い手数料を提示するのはよく知られる悪徳業者の手口の一つだからです。
ファクタリング業者としても社員の給料から始まり様々な固定費を負担しています。
資金回収が焦げ付く可能性というリスクもありますから手数料をむやみやたらに下げるとビジネスとして立ち行かなくなります。
真面目に営業している優良なファクタリング業者であれば手数料を下げれる範囲にも制限があるのです。
一般的に言われている手数料相場から外れている場合は、それが格安であっても要注意です。
優良業者選びのポイント②:手数料の幅が明確
ファクタリングの手数料には幅があることはご存知でしょうか?
一般的にファクタリング手数料は『A社では〇%』という様に固定されているものではありません。
1つのファクタリング事業者の中でも『3社間取引では1%~10%』『2社間取引では10%~30%』のように裁量の幅が用意されているのが普通です。
これは資金回収のリスクの度合いによって手数料が変化するためなのですが、少なくとも下限と上限のパーセンテージを表示しておいてくれないと利用者としては安心して申し込みが出来ませんよね。
手数料の上限と下限の幅が明示されている業者の場合には、優良業者と言うことができます。
優良業者選びのポイント③:ファクタリング費用の総額が明確
ファクタリングにかかる費用には様々なものが存在します。
- 事務手数料
- 掛け目(一時留保金)
- 債権譲渡登記費用(必要な場合)
などが考えられますが、特に一時留保金としての掛け目の有無は調達できる資金の額に関わってきます。
あれが必要、これが必要といちゃもんをつけて段々手数料を釣り上げてくるのが詐欺業者の手口ですので、総額費用がコミコミの金額提示をしているところは優良業者と言うことができます。
優良業者選びのポイント④:質問に明確に回答をくれる
詐欺業者の特徴の一つに『ファクタリング取引に慣れていない』または『ファクタリングについて詳しくない』というものがあります。
ファクタリングを生業として真面目に営業している優良業者であれば、あなたの質問に明確な回答をくれることでしょう。
入社したばかりの営業マンがたどたどしいことはあっても、会社として明確な回答を出してくれないところは優良業者とは言えません。
優良業者選びのポイント⑤:契約内容を曖昧にしない
優良業者でないところとファクタリング契約を結ぶ場合には『契約内容が曖昧』なことが多いです。
酷いところでは契約書を渡してくれないという業者さえあります。
契約書の控えを要求しても入金当日まで渡してくれず、いざ入金となると聞いていた手数料よりも高額手数料が取られていたという事例も。
契約内容の明確さ、契約書の控えの交付については契約までこぎつけないと分からないところではありますが、契約過程で不審な動きがある場合には用心したほうがよいでしょう。
優良業者選びのポイント⑥:会社所在地が明確
これだけで優良業者としての認定ができるものでもありませんが、会社所在地が明確であることは一つの指標にはなり得ます。
規制も緩くファクタリングが儲かりそうだと新規参入してきたような不良業者とは違い、真面目に長年ビジネスを続けてきている優良業者はそれなりの場所に事務所を構えているはずです。
ファクタリングでは面接・面談が必要になることが多いですが、その際に事務所への来訪に消極的な挙動をとるファクタリング事業者には用心したほうがいいかもしれません。
まとめ
優良なファクタリング業者の選び方のポイントを徹底解説として以下のことを見てきました。
- 手数料が安すぎず高すぎない
- 手数料の幅が明確
- ファクタリング費用の総額が明確
- 質問に明確に回答をくれる
- 契約内容を曖昧にしない
- 会社所在地が明確
冒頭でもお伝えしましたがファクタリング事業者は現在100社を超える勢いで増えています。
ただし残念ながら優良認定ができるファクタリング事業者はそこまで多くないのが現状で、これは利用者の頭を悩ます限りです。
経済産業省がファクタリング制度の更なる普及の後押しをするとなると様々な整備がされ優良業者以外は淘汰されていくのかもしれませんが、それまでの間に少しでも不幸な目に遭う会社経営者がいなくなればと願います。