悪徳なファクタリング業者の儲けのからくりを騙されないように

ファクタリングの利用を検討しているものの、悪徳業者には絶対騙されたくない

と慎重になっている経営者の方は多いのではないでしょうか。従業員の生活を預かる経営者として、その慎重さはとても重要だと思います。

是非とも悪徳業者の儲けのからくりを理解して騙されないようにしてください。

 

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悪徳ファクタリング業者の儲けのからくり

ファクタリングの高い手数料で儲ける

悪徳ファクタリング業者が大きく儲ける手法の一つが高額なファクタリング手数料です。

これは契約自体はファクタリング取引なのですが、相場よりも手数料が高いというもので、非常に巧妙な手口になっています。

最初は低い手数料で誘惑

当初から高い手数料額を提示したら誰も寄り付きません。そのため悪徳ファクタリング業者が最初に提示する手数料は低い傾向にあります。

彼らは他の業者よりもかなり低い手数料率を見せておいて、顧客を囲い込みます。

しかしこういった業者は様々な理由をつけて手数料を跳ね上げようとします

手数料つり上げの例

例えば以下のようなケースがあります。

  • 手数料を上げないと審査に通らないと主張
  • 審査後に審査ミスがあり手数料の変更が必要と主張
  • 遠方から契約に来社した途端、手数料が変わる
  • 他の業者を探す時間がない契約間近になって手数料を変更してくる

手数料が吊り上げられた際に他の業者を当たるという時間的余裕が残されていないことも多く、言うなりに契約を結ばざるを得ない場合もあります。

資金調達に焦る経営者の足元を見るかのようなタイミングで手数料を変更するという極めて卑劣な行為であると言えます。

 

ファクタリングに見せかけた高利貸しで儲ける

先ほどの例はあくまで契約内容自体はファクタリング取引という事例でした。

現時点ではファクタリングには貸金業法・利息制限法・出資法の適用がないとされているために手数料の引き上げが可能となっているのです。

しかし今回の儲けのからくりは、そもそもファクタリング取引ではありません

ファクタリングを装った高利貸し

過去にファクタリング業者を装った悪徳業者が逮捕された事件がありました。

ファクタリングが違法であるかのようなイメージを世間に与えることになってしまった事件ですが、その内容はファクタリング業者と言いながら実際には融資をしていたのです。

具体的には、売掛債権の買い取りではなく、売掛債権を担保に取り資金を貸し付けていたのでした。

これは完全に貸金業法や出資法などに違反する疑いがあるということで逮捕されて有罪判決が出ています。

ファクタリングはブラック?法律からみたファクタリングの違法性

高利貸しでの儲けのからくり

高利貸しの場合にはもちろんそのあり得ないような高い金利で儲けているのですが、単発の高金利の支払い以外にも儲けのからくりが存在します。

消費者金融や闇金などの貸金の世界でジャンプと呼ばれる手法があります。

MEMO
ジャンプとは、返済期日に利息だけを支払って元金の支払いを先延ばしすること

借金をしている側からすると、全額の返済が厳しい状態で「今回は利息分だけでいいですよ」などということを言われれば優しい言葉に聞こえるかもしれません。

しかし実際には毎月利息だけを返済させることで元金がいつまでも減らない借金地獄への入り口なのです。

 

ファクタリングからジャンプへ繋げて儲ける

闇金業者などがファクタリング業者をしている場合には、貸金ではなく実際にファクタリング方式で契約をすることもあります。

その場合には、最初は優良なファクタリング業者に見えることでしょう。しかしのちのちに本性を現してきます

ファクタリング契約には問題がない

彼らのするファクタリング契約自体には全く問題がなく、手数料額が特段高くない可能性もあります。

その手口が明らかになるのは2社間ファクタリングでの売掛金回収の場面です。

2社間ファクタリングでは、売掛先からの入金はファクタリングを利用した企業に入ります。

その入金はすぐさまファクタリング事業者の口座に振り込まなければいけないのですが、ファクタリングを利用するような企業は翌月の資金繰りでも厳しいことが往々としてあります

売掛金の支払いを猶予する

あなたとしては「入金された売掛金を他の支払いに充てたい」という気持ちが少なからずあります。

そこでこの甘い一言。

「今月は厳しいでしょうから、売掛金の一部だけの振込で大丈夫ですよ。」

今月は助かったと思ったのも束の間。このような状況では次月の資金繰りが突然回復するわけがありません

毎月一部の返済でよい代わりに金利を払うようになり、それが毎月のように続き徐々に金利の支払いが大きくなっていきます。

そうです、気づいたら先ほどの「ジャンプ」と同じ状態に陥ってしまうのです。

 

ファクタリングの儲けのからくり

悪徳ファクタリング業者の儲けのからくりは上記のものが代表的です。

上記の3つほど悪徳でないものの、それ以外にも細かい儲けのからくりはあります。その紹介と共にファクタリングそのものの儲けのからくりも見ていきましょう。

優良ファクタリング業者の場合

ファクタリングは慈善事業ではありませんので当然利益を生み出さなければなりませんよね。

ファクタリングでの儲けはどこから生まれているのかと言えば当然その手数料からです。

ファクタリング手数料から残る儲け

その他の資金調達方法と比べて手数料が高いと言われるファクタリングですが、実は必ずしも手数料が丸々儲けになっているわけではありません

事務所の家賃・光熱費・従業員の給料などの固定費は想像しやすいと思いますが、それ以外にも債権譲渡登記を打つ場合には登記申請費用だけでなく司法書士への依頼報酬が発生します。

手数料で仮に20万を得たとしても、登記費用だけで13万近くが吹っ飛びますので、固定費を抜いた残りの利益はそこまで大きいわけではないことが分かります。

登記費用で儲ける

実はこの登記費用ですが、法務局への登記費用は決まっているものの、司法書士への報酬は定められていません

司法書士の報酬は平成15年4月に報酬基準が廃止されるまでは下限と上限が定まっていましたが、現在では各司法書士が報酬を自由に設定していいことになっています。

これを利用してファクタリング業者と組んで司法書士報酬を高く設定しているケースもあるとされています。

ファクタリング業者自体が儲けているわけではないかもしれませんが、キックバックがあったり何らかの優遇があったりするものと思われます。

手数料が不当に高すぎる場合には要注意ですね。

契約書の作成費で儲ける

その他にも契約書の作成費という名目で手数料を上乗せしてくるところもあります。

一般的には契約書はファクタリング業者が用意しているので別途作成費用が取られることはないはずですが、悪徳業者は何でも言い分をつけては手数料を高めようとしてきますので要注意です。

 

まとめ

ファクタリングにおける悪業者の儲けのからくりを確認してきました。

  1. ファクタリングの高い手数料で儲ける
  2. ファクタリングに見せかけた高利貸しで儲ける
  3. ファクタリングからジャンプへ繋げて儲ける

主な3つの儲けの手法はこのようなからくりになっていましたね。

ファクタリング利用時は時間的に余裕がないことも多く冷静な判断を欠きがちです。

ですから事前に悪徳業者の手口を知っておくことで最低限の知識を持っておくようにしましょう。

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