建築業界で経営されている方の倒産の危機に陥った方のファクタリングでの資金調達の体験談を聞いてきました。
何が原因で事業資金が必要になったのか？どのように資金を調達したのか？などについて詳しく解説していただいたので参考にしていただければと思います。
今回体験談を書いていただいたOさんは、埼玉県で建築業を営んでいらっしゃいます。
現場は関東近郊で主にリフォームや新築の内装関連の仕事をしているそうです。
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資金繰りが悪化した理由について
ある日突然、文書が送られてきました。
送り主は取引先の代理人を名乗る弁護士からでした。
問題となった取引先M社とは１年以上の付き合いがあり、６回ほど材料を卸したり、現場作業を任せるなどの間柄でした。
知り合ったきっかけは、仕事を依頼してもらっている親会社的な取引先の現場で一緒になったことです。
何回か現場で顔を合わせるようになり、仲良くなっていったことがあり、自社の仕事をお願いしたりするようになりました。
それから何回か仕事をしていたある時、現場の材料を仕入れられないか？と聞かれ、
材料の仕入れることはできたので「できるよ」と伝えると、現場で必要だからお願いしたいといわれました。
金額にして３０万ほどだったのですが、親会社との取引もあるし何回か仕事をお願したときにも問題なく仕事をしてくれているので引き受けました。
その時は、しっかりと請求書の振り込み日に支払いしてもらいました。
その後も数回材料の手配を頼まれていたのですが、問題なく支払いもしてもらっていたのです。
そんな感じで現場や材料の卸などの仕事を続けていて付き合いのある取引先という間柄になっていたある時に事件はおこりました。
２００万を踏み倒された
ある日いつものように材料を卸してほしいとお願いされたのですが、額が２００万ほどだったのです。
いつもは数万～３０万ほどだったのですが、額が大きいので少し躊躇いました。
金額が大きいので先払いはできないか？と聞くとその額は難しいのでお客さんから支払ってもらう期日を早くしたもらうとのこと。
現場の住所も埼玉寄りの東京だったのですぐに現場に行けることもあり、承諾しました。
そこから１か月ほどたった時に、あの文書が送られてきたのです。
何度も電話しても繋がらず、請求書などに記載してある住所にいっても留守という日が続きました。
月末には材料を仕入れている会社に支払いをしなくてはならないため、どうしても回収しなければならなかったのです。
その期日まで１０日ほどしかありませんでした。
相変わらず電話も繋がらず、家も留守という状況が続いていたので、文書に書かれていた弁護士に問い合わせて詳細を確認することにしました。
しかし、弁護士事務所のほうは依頼された事実はありますが、個人情報なので詳細はお伝えできませんとのこと。
次に、電話したのは知り合うきっかけになった取引先でした。
しかし、最近はM社とはあまり付き合いがなく詳しいことはわからないとのことで、連絡がつき次第報告しますといった感じでした。
最後に連絡してみたのは、現場で何度か一緒になったことがある共通の職人さん。
すると、その職人さんはM社会社から仕事を請けおっていて工事代金などが支払われておらず、同じような状況に陥っていました。
その方も電話も繋がらず、家にも行ったが会うことはできないとのことでした。
お互い何か情報が得られたら共有しましょうということで約束して電話をきりました。
材料の送り先住所に行ってみたが・・
何か、情報は得られないかと考えたら、現場になった材料の送り先住所があることを思い出したので、そこの住所に直接行くことに。
送り先住所にはリフォームしたばかりの一軒家が立っていたのでおそらくここが現場で間違えないと確信してインターホンを押すと、おそらく40代くらいの女性がでました。
自己紹介をして、
「突然すみません。リフォームされたM社についてちょっと聞きたいことがあるのですが」と言うと、
「この前から何人も同じような人が来るけど私はお金を支払いしたし関係ないよ」
と言われインターホンを切られてしまいました。
迷惑なのはわかっていましたが、少しでも情報が欲しかったのでその後もう一度だけインターホンを押してみましたが出てもらえませんでした。
何人も来ているということから、私や共通の知り合いである職人さんのように支払いが滞っている人がほかにもいるということがわかりました。
もちろん、M社の居場所を探して材料代を回収することは諦めることはありませんが、支払日は待ってくれません。
1週間以内に２００万を用意しなければ倒産
以上のような理由で、早い期日で資金を調達しなければならなくなってしまったのです。
会社として他の仕事の入金があり、支払いのあてはあるにはあるのですが、入金予定が翌月末なので間に合いません。
銀行に融資をお願いしようかとも考えたのですが、期日的に難しいと思ったのでやめました。
取引先の材料屋さんに事情を説明して支払いを先延ばしにしてもらおうとも考えましたが、信用を失ってしまうリスクも考えこちらも断念。
親や友人からお金を借りることも同じく信頼を失ってしまうことを考えてやめました。
どうにか自分で解決したいと思っていた時に相談していた友人に聞いたのがファクタリングの話でした。